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株式会社辰栄工務店は建物の改修・リフォーム・リノベーション・新築を企画・設計監理・施工管理・工事施工する会社です。

TEL. 03-3377-9891

〒151-0071 東京都渋谷区本町1-36-11ト゛エルヤマト管理室

代々の大工道具 Tools

先代による大工道具の説明です。もう語れる人が居なくなってきた道具の薀蓄などぜひご覧ください。
画像の道具は弊社で使っていたものや使っているものです。

名称  画  像            説  明  等
 鉋
(カンナ)   
 
  
 木の質によって道具を使い分けます。甘切れな刃物は、柔らかな木質で杉・桐等の仕上げに適します。柔らかい木は柔らかな刃物が合うと言うことで仕上がりも柔らかな艶の仕上げが出来るのです。

 材料によっては、油気の無い木で節は石のように硬いと言った職人泣かせな材料も有ります。柱を一面仕上げては鉋の刃砥ぎを繰り返し100本近くも仕上げるには忍耐も必要ですし鍛え抜かれた道具と体力も無くては仕上がりません。

 鉋の調子を出すにはコツがいります、造作によって調子を出しますし木によっても違います。その技術は職人の技として尊い物ですし、日本の誇れる伝統技術として伝承していかなくてはならない物ではないでしょうか。

0.03 0.01o厚の鉋屑、鉋の仕立て方しだいで出せます。私達大工職人の仕事は、鉋屑の厚みを薄くする事ではなく柱や造作材を美しく仕上げる事で、例えば備洲檜の節板(柔らかな木質で赤く大きな節板)や尾鷲材の削りにくい物でも美しく仕上げる事に専念し職人としての喜びと誇りを持てるのです。
 鉋
(カンナ)
溝付
 


大工道具の役物として、代表的な溝突きは鴨居や敷居の溝を突く道具で鴨居は巾7分深さ5分敷居は巾7分深さ1分力のいる仕事になります。
今は、機械が有りますので楽です、と言うより加工された部材として売られていますので・・・・・・



鴨居の溝を仕上げる鉋、底取り・脇取りで鴨居の溝をきれいに仕上げます。

ひふくら、刃先が細くV字溝や狭い溝を仕上げます。




溝巾が様々で底が丸い物も有る特殊な鉋の仲間です。

(カンナ)

卦引等
(手造)
けひき、材料の大きさを決める為に片側を仕上げ卦引きの刃で巾を決め正確な大きさに仕上げます。これは樫の木の2本竿で先代の手造り道具です。





鉋、円の内側を仕上げる為に手造りの道具です。
 鉋
(カンナ)
台均
    鉋の台を調整する台均しと言う道具です。鉋の調子を出す為、職人が生涯付き合う大切な道具です。
 手斧
(チョウナ)
   ちょうな 鍬形の(手斧)今時は必要とされない大工道具となってしまいました。
ころあいの太さの藤を煮ながら曲げて乾燥させた柄を付け、鍬のように使い木を削ぎます。






昔は、ちょうなでなぐった(削いだ)ままの柱や梁も味わいがあり、侘び寂びの世界にはよく見られます。
我が家の物置の片隅に眠って居ました。
私も、若かりし頃小屋組みの松丸太を削ぐ時用いました。

 鑿
(ノミ)
 

鑿を閉まって置く為の道具箱、錆を防ぐ為に米糠を炒って乾燥させその中に刃物を閉まって置く、たまに虫干ししたりして道具を大切に保管しています。






叩き鑿、構造材や大きく削ぐ時に使い当然叩く金槌・玄翁・トンカチも大きな物を使います。
構造の梁に柱の穴や繋がる梁の仕組み造りに使っていました。今は機械によって刻まれ、ほとんど必要なくなってしまったようです。大玄翁を力任せに振り下ろし鋼の様に鍛えた体で穴を掘る職人の勇壮な姿はめったにお目にかかれなくなってしまったと言う事で残念です。効率化を求める事により失われてきた日本の技術は簡単に取り戻す事は出来ないのです。





御入鑿、造作時に使います。
此の柄は、柘の木で造られ使い込んで艶が出る、道具に対する愛着と拘りは良い仕事をする為の職人の心意気であり魂とも言える物で大切に致しております。




道具に対する愛着、親の代から伝わる道具は沢山有ります。全て道具として使い込まれ魂を感じ時を思う物ばかりです。



これは鑿に属する道具で中央は建具の臍穴を打ち抜く時鑿の屑を押出すに使います、上下の大小は竹釘や相釘のを打込む前にガイドの穴を空けるために持ち入ります。
 小刀    抉り小刀、主に板物で模様等形を彫り抜き削る時に使います。
欄間・神棚の幕板・戸袋の妻板・彫刻等には無くては成らない道具の一つとなります。
 玄翁
(ゲンノウ)
 

 昔ね、玄翁和尚と言う和尚さんによって玄翁と命名されたそうです。大工が命の次に大切にしている道具の一つと言われ常に腰に付けています。人によってバランスが様々なので人様の物は使いませんし貸しません、職人の拘りの一品です。







金槌・小玄翁・四分一大工の使う玄翁はこの形に決まっている、大工の職人はこの形以外は使いません。

 鋸
(ノコギリ)
 
 、ノコギリ 尺一と言って在来工法の柱や梁を刻む時に多用致しました。
 昔は玉鋼(タキハガネ)を板状に鍛え鋸刃を付ける鍛冶屋さんも目立て屋そんも沢山居たようです。戦後は製鉄技術も進み板状、鋼の製作物に変わりました。








左から九寸・尺・尺一と並び両刃です、縦引き横引きの目が付き九寸・尺・尺一と目が粗くなり用途に応じて使い分けられます。








上から胴付き・八寸・九寸鋸ですが造作、内装時に用いられる道具です。
敷居・鴨居・長押・廻り縁(天井)・床の間造り等









玉鋼の使い込んだ尺一鋸と畦引き









畦引鋸、平らな板の真ん中に鋸目を入れる事が出来ます特殊な道具で棚を差し込む等にもちいます。
 鋸目立
(ノコギリ)
   目立て、鋸刃のすりこみヤスリと目振り(アサリと言う)をするための板状の物と金槌です。
  錐
(キリ)
   大工職人にとって一番つらい仕事は、一錐・二手斧・三鉋(イチキリ・ニチョウナ・サンカンナ)と言われるですが大小太さ形は様々にあります。
  鉋
(カンナ)   
   名工千代鶴貞秀 何故か道具なのにプレミアが付くのはくだらない。収集家によって買いあさられ、金のない職人が買い求めるには高価すぎる。
貞秀を必要とする仕事が欲しいが出番が来ない、








是秀・千代鶴の弟子の一人、道具は使わなければ道具でない、是秀は四国産赤樫の台で最高の切れ味である。

バナースペース



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